甲子園歴史館ブログ

アオダモ

2007.10.15 Monday
みなさん、こんにちは。本日の担当は東です。

いよいよリニューアル工事が始まり、球場内の一部解体作業も始まりま
した。今年工事を行わないアルプスと外野も含めて、球場敷地全体が今
は一旦工事のエリアとなっていますが、そんな工事の進捗を、現場の片
隅から私たちと同様に見届けてくれているものがいます。



それはアオダモです(今回はわかりやすくお伝えするためにプレートの写真を掲載しました)。

アオダモは、堅いが弾性に富み、バット材に適していると言われ、日本で
使われている木製バットの半数以上の原料となっています。ちなみに同じ
アオダモでも、バットに適しているタイプとそうでないタイプがあるのだ
そうです。アメリカでは、アオダモではなくホワイトアッシュという木が
多く使われているそうですが、実は両者は同じ科に属するそうです。おも
しろいですね。ただ、アオダモの方がより軽く折れにくいということで、
日本人の大リーグ挑戦による影響もあってか、アメリカでもアオダモの
バットを使う選手も出てきているようです。

ただアオダモの数は絶対的に不足しているため、最近、いろんな球場でア
オダモの植樹がなされています。良くテレビなどでも取り上げられていま
すよね。そして、もちろん甲子園球場でもプロ・アマを問わず節目に植樹
がされており、そのアオダモを今回ご紹介いたしました。

このアオダモがいつの日か野球選手の手にバットとして収まるまで、甲子
園球場が野球の聖地でいられる球場となるようリニューアルしますので、
工事を見届けながら立派に成長してくださいね、アオダモさん。
auther : 歴史館担当者 | - |