甲子園歴史館ブログ

リニューアル工事も開始目前!

2007.09.28 Friday
こんにちは。リニューアル担当の浅沼です。

タイガースは終盤に来て調子が上がらないまま
苦労している日々が続いていましたが、やっと連敗から脱出!!拍手
明日も勝って現状の甲子園球場最後の3連戦は是非勝ち越して頂きたいですね!

さて、上にも現状の甲子園球場最後の3連戦と書きましたが、
来る10月1日より球場のリニューアル工事が開始されます。そのため球場事務所を筆頭に現在引越の準備をしています。

そんな中、おもしろいモノを色々発見しましたよ〜。

まずはこちらから・・・




暗くて分かりづらいかも知れませんが、
なんとラッキーゾーンに設置されていたフェンスが出てきました☆

甲子園球場のラッキーゾーンは1947年に設置されました。
その理由は大運動場として建設されたためグラウンドが広く、
ホームランが出にくかったことを危惧したためといわれています。
これは日本で初めてのラッキーゾーンで、1991年まで設置されました。
皆さんご存じかも知れませんが当時はラッキーゾーンの中にブルペンがありました。撤去以後は現在のようにファウルグラウンドに設置されています。

数々の名勝負を見守ってきたラッキーゾーンのフェンスは保存する方向で検討を進めています。いつか皆さんにお披露目できればいいですね☆


次は・・・


ん?何でしょう?

大砲のような形ですが・・・



・・・結局分からずじまいだったので、スルーします汗


ではこれは・・・


これはピンとくる方も多いはず。
そう、現状のイエローシートの最も新しい座席ですね☆

おそらく座席の仕様変更を検討する際に、業者が持ってきた試作品だと思われます。当時も担当者と業者で熱い議論が繰り広げられた事でしょう。


最後にモノではないですが・・・


これは球場内にある道場です。
「え!球場内にそんな場所あるの?」と思いませんか?
私は初めて知った時、そんな場所があるのかと大変驚きました。
甲子園大運動場として、野球以外にも様々な用途に施設を使用できるようにと、このような諸室も作られたのではないかと思います。


さて、今回簡単ではありましたがおもしろいモノをご紹介させて頂きました。
今後もおもしろいモノが見つかれば、皆さんにご紹介させて頂きます☆
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新★完成予想図

2007.09.19 Wednesday
こんにちは。本日は森が担当します。

さて、タイガースが熱いアツい戦いを繰り広げている中、リニューアル工事の起工式も先週に終わり、いよいよ工事が近づいてきました。

ところで・・・リニューアルスペシャルサイトのトップページ、リニューアル後の完成予想図の絵が変わっている事、皆さんお気づきでしょうか??
実は、9月10日(月)に行われた起工式から、新しい完成予想図(パース)が登場したんです。

まずは球場正面・・・

前回のブログでご紹介した、らくやんカードにも使われているパースです。

そして、上から見た絵です。


現在よりも銀傘が大きくなっていますね。
ぱっと見て、その事に気付かれた方は、なかなかの甲子園通、リニューアル通でしょう拍手

そして、階段を上って2階へ行くお客様入場用のデッキも見えますね。
このデッキは、来年春には既に登場している予定です。

少し見にくいですが、1階部分に並ぶ壁面のアーチは、今の甲子園球場でも見慣れた形だと思います。ツタやスコアボードのように、あまり話題にはあがりませんが、他の球場では絶対に見られない、甲子園球場らしさを作っている1つのポイントでもあります。

来年3月の時点では、外壁のほとんどはまだ仮囲いに覆われた状態になりますので、この絵のような姿を見ていただけるのは、2009年3月、外野・アルプスまで全て仮囲いが外されるのは、2010年3月の予定です。
そして、外壁がツタに覆われるのには、そこからさらに年数がかかります。阪神園芸さんのお話では、甲子園の外壁全てを覆うには10年位の年数がかかるかもしれない、との事でした。

思わず、その頃には自分は幾つだろう冷や汗・・・と考えてしまいますが、甲子園球場が生まれ変わっていく様子、ツタが成長していく様子を、見守っていってくださいね。
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阪神甲子園球場リニューアル工事起工式!!

2007.09.10 Monday
こんにちは。森です。

阪神タイガースの快進撃が続く中・・

本日9月10日「阪神甲子園球場リニューアル工事起工式」が執り行われました。起工式というのは、ご存知のとおり工事の安全を祈願する神事。
よく新しいビル建設工事のニュースなどでも見かけたりしますよね?
でも、甲子園の起工式はひと味違います。
何が違うって・・・会場がグラウンドなんです!!

これは清祓という儀式で、宮司さんがマウンドから四方へ向かってお祓いをしています。これも球場ならではの風景ですよね。

そして鍬入れ式。これも起工式の風景としてはよく見かける光景ですが、この盛砂に使われているのは、なんと甲子園の土なんです。

これだけ大きな盛砂を作るのには、とても時間がかかりました。しかも、盛砂用に購入される砂と違って、甲子園の土は形をつくるのが大変だったそうです。やっぱり水ハケが良いからなんですかねっ!?

そして甲子園の土で作っただけあって、終了後は阪神園芸さんの手によって、グラウンドの土へとその姿を変えていきました。。


スコアボードにも「阪神甲子園球場リニューアル工事起工式」の文字と、今日から新しくお目見えした完成予想パースの絵が登場しました。
ちょっと小さくて見えにくいでしょうか・・・

この右側に映っているパースですが、この絵柄を使った「らくやんカード」が明日から、阪神電車各駅の券売機で発売されるんです。
売り切れ次第終了ですので、是非、記念にご購入されてみてはいかがでしょうか?!


起工式も終わり、いよいよ本当に工事が近づいてきましたっ!!
来年の3月には新しい内野スタンドが完成しているんですよ★
皆さん改めて、どうぞお楽しみに・・・!!
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ツタもタイガースを応援?!

2007.09.06 Thursday
こんにちは。今回は松尾が担当します。

タイガースもシーズン終盤に入って、いよいよ本領発揮!
首位の座も時間次第というところですね。
この勢いでシーズン1位通過、クライマックスシリーズ優勝、日本一と突き進んで欲しいものです。

そんな好調なタイガースとあって連日球場には多くのファンにお越しいただき、ヒッティングマーチ、ファンの歓声に包み込まれています。

そんな歓声を聞いて喜ぶのは、タイガースファンや球団・球場関係者だけではないようですよ。

実は今日、たくさんのお客さんに来場いただいているなぁと思いながら、球場の外周をブラブラと歩いているとこんなものが目につきました。



球場正面にある8号門付近の写真です。何かお気づきになった方はおられますか?なかなかの難題かもしれませんね。それではこの写真ではどうでしょう。



わかりましたか?
それでは正解です。そう、ツタがあるんです!!
外壁パネルの写真のツタではないですよ!
リニューアル工事に備えて、昨年11月頃に伐採されたはずのツタが、1年足らずのうちに、しかも植樹したわけでもないのに、こんなにも生い茂っているんですよ。
切り株から伸びてきてるのか、種が落ちていて、そこから芽を出したのかは不明ですが、すごい成長力ですね。



タイガースの快進撃、そして球場から漏れ聞こえてくる歓声がツタの栄養となっているのかもしれません。タイガースの優勝の瞬間は見逃すまい!一緒に感動を味わおうとばかりに、スクスクと成長しているような気がしました。

今はまだ3塁アルプス、外野の外壁でツタを見ることもできますが、これらのツタもいずれはリニューアル工事に備えて伐採される予定です。

それでもこのツタの成長力を見れば、リニューアル後の球場外壁を、再びツタの葉が緑一色に染めるのも、それほど時間がかからないのかも(?)しれませんね。

皆さんも来場の際には、外壁パネルのツタの写真の脇で、ひっそりと成長し続けるツタを探してみてくださいね。
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(旧)甲子園ホテル

2007.09.03 Monday
みなさんこんにちは。本日は東が担当します。
早いもので9月に入り、本格的なリニューアル工事の開始まであと1ヶ月を切りました。

「歴史と伝統の継承」というリニューアルコンセプトに沿って、歴史的なものは残そうという今回の工事ですが、移設等によって残すものの、どうしても一時的には解体する必要のあるものもでてきます。
先月に行われたバックステージツアーにご参加いただいた方にはごらんいただけたのですが、貴賓室もその一つです。

今回は、甲子園球場とはあまり関係のない話ですが、甲子園に比較的近い場所にあり、その貴賓室と時を同じくして作られた歴史的建造物についてご紹介をしたいと思います。その名は「(旧)甲子園ホテル」。竣工は昭和5年。甲子園球場からだと北に向かい、歩くと30分以上はかかる場所にあります。設計者は有名な建築家フランク・ロイド・ライトの愛弟子、遠藤新。当時は、東の「帝国ホテル」、西の「甲子園ホテル」と称される豪華ホテルだったらしいです。






実際に本物をみてみると、その通り、お金かかってます。先日、ホテルの建築ラッシュが続く東京で、新たに1泊75,000円のホテルが誕生するというニュースがありましたが、このホテルも1泊した場合の料金ってすごく高かったのではないでしょうか。



甲子園ホテルには、皇族をはじめ数多くの要人が宿泊をしたそうで、あのベーブ・ルースも宿泊したことがあるとのこと。でも、実はホテルとしてはほんの十数年でその幕を下ろします。第2次世界大戦中に国の海軍病院となったためです。終戦後は米進駐軍に接収されましたが、昭和30年代に入り国の管理下となりました。

その後、昭和40年に、武庫川学院が国から譲り受け、改修の後、現在は「甲子園会館」として、大学のメインキャンパスの一部として利用されるとともに、一般の方でも見学できる施設となっています。

こういう建物が、ほとんど当時のまま残っていて、一般にも解放されているというのは、ほんと、すばらしいことです。
甲子園球場の貴賓室も、一時的に解体はしますが、また新たな形で、皆さんにもご覧いただけるようにしたいと思います。
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