4代目着工へ
2008.10.08 Wednesday
こんにちは。永井です。
10月1日から甲子園球場は、第二期工事に突入しています。
このシーズンオフの工事内容をザッとまとめてみますと
1.アルプススタンド、外野スタンドの座席改修
2.銀傘の架け替え(拡張)
3.内野2階席(ロイヤルスィート席)の新設
4.全長250mリボン状LEDボードの新設
5.喫煙ルームの新設(アルプス・外野)
6.飲食店の大幅リニューアル(アルプス・外野)
といったところです。
第一期工事と比較しても工事ボリュームが多く、工程的にも厳しい内容となっています。
中でも銀傘の架け替え工事は、かなり大掛かりな工事らしく、そのために使用するクレーン車は、とてつもなく巨大なものです。(日本国内でも数える程度しかないとのことです)
そのためクレーン車は、パーツを運び込み、球場で組み立てています。(日本国内でも数える程度しかないとのことです。)
その銀傘ですが、1924(大正13)年の開場以来、甲子園球場の象徴のひとつとして時代を生きてきました。(ちなみに皆さんご存知かと思いますが、「ぎんさん」と読みます。時々「ぎんかさ」と間違って読む方もいらっしゃいますので念のため。)
開場時は、内野スタンド全体を覆っておりました。その後、増設したアルプススタンドにも女性のお客様を誘致するため、1931(昭和6)年に夏の高校野球日焼け対策としてアルプススタンドまで拡張しています。当時は、鉄のトタン板製だったため鉄傘と呼ばれていました。
しかし、太平洋戦争の戦局悪化に伴い、金属類の軍への供出が始まり、1943(昭和18)年8月に鉄傘は、解体され供出されてしまいました。供出された鉄傘は、放置されたままで結局軍事利用されることなく終戦を迎えたのですが。。
1951(昭和26)年にジュラルミン製の屋根として復活するまで7年間、屋根なしの甲子園球場だったのです。(今年の夏に開催された「夏・甲子園展」でも屋根なし甲子園球場の写真展示がありましたが、全く違う球場のようでした。)
この2代目のジュラルミン製の屋根は、「銀傘」の名称で親しまれ、内野席の半分程度を覆うサイズでした。1982(昭和57)年にアルミニウム合金製に架け替えましたが、名称・サイズは維持し、現在に至っています。
今回のリニューアルで銀傘のエリアは、その開場当時と同じく内野全体を覆うように拡張します。4代目は、ガルバリウム合板を使用しますが、色は「銀」を継承する予定ですので、名称は、銀傘のままになるのではないでしょうか?
マウンドにいるとお客さんの歓声が、銀傘の反響によってお腹に響くような形で返ってくると聞いたことがあります。銀傘の拡張でこの反響が変わるかどうかは分かりませんが、来年春の選抜大会で新銀傘はお披露目となります。
10月1日から甲子園球場は、第二期工事に突入しています。
このシーズンオフの工事内容をザッとまとめてみますと
1.アルプススタンド、外野スタンドの座席改修
2.銀傘の架け替え(拡張)
3.内野2階席(ロイヤルスィート席)の新設
4.全長250mリボン状LEDボードの新設
5.喫煙ルームの新設(アルプス・外野)
6.飲食店の大幅リニューアル(アルプス・外野)
といったところです。
第一期工事と比較しても工事ボリュームが多く、工程的にも厳しい内容となっています。
中でも銀傘の架け替え工事は、かなり大掛かりな工事らしく、そのために使用するクレーン車は、とてつもなく巨大なものです。(日本国内でも数える程度しかないとのことです)
そのためクレーン車は、パーツを運び込み、球場で組み立てています。(日本国内でも数える程度しかないとのことです。)
その銀傘ですが、1924(大正13)年の開場以来、甲子園球場の象徴のひとつとして時代を生きてきました。(ちなみに皆さんご存知かと思いますが、「ぎんさん」と読みます。時々「ぎんかさ」と間違って読む方もいらっしゃいますので念のため。)
開場時は、内野スタンド全体を覆っておりました。その後、増設したアルプススタンドにも女性のお客様を誘致するため、1931(昭和6)年に夏の高校野球日焼け対策としてアルプススタンドまで拡張しています。当時は、鉄のトタン板製だったため鉄傘と呼ばれていました。
しかし、太平洋戦争の戦局悪化に伴い、金属類の軍への供出が始まり、1943(昭和18)年8月に鉄傘は、解体され供出されてしまいました。供出された鉄傘は、放置されたままで結局軍事利用されることなく終戦を迎えたのですが。。
1951(昭和26)年にジュラルミン製の屋根として復活するまで7年間、屋根なしの甲子園球場だったのです。(今年の夏に開催された「夏・甲子園展」でも屋根なし甲子園球場の写真展示がありましたが、全く違う球場のようでした。)
この2代目のジュラルミン製の屋根は、「銀傘」の名称で親しまれ、内野席の半分程度を覆うサイズでした。1982(昭和57)年にアルミニウム合金製に架け替えましたが、名称・サイズは維持し、現在に至っています。
今回のリニューアルで銀傘のエリアは、その開場当時と同じく内野全体を覆うように拡張します。4代目は、ガルバリウム合板を使用しますが、色は「銀」を継承する予定ですので、名称は、銀傘のままになるのではないでしょうか?
マウンドにいるとお客さんの歓声が、銀傘の反響によってお腹に響くような形で返ってくると聞いたことがあります。銀傘の拡張でこの反響が変わるかどうかは分かりませんが、来年春の選抜大会で新銀傘はお披露目となります。
auther : 歴史館担当者 | - |