甲子園歴史館ブログ

高校野球ホームランボールの裏側★

2008.08.17 Sunday
こんにちは。西浦です。
夏の高校野球もいよいよベスト4が出そろい、ドラマも終盤へと向かっていますね野球

今大会でも数々のドラマを生みだしているホームラン!
今日はそのホームランボールについてのお話です。

実はこのホームランボールの裏側にも今井先生が関わっておられます見る

大会中、ホームランが生まれると、そのホームランボールは係員によって回収され、今井先生の元に届けられます。そして、今井先生はそのボールに、大会名、試合日、高校名、選手名を書きこみます。
そのボールは、試合終了後に各野球部の部長を通して、ホームランを打った選手本人の手に渡されるのだそうです拍手

夢舞台の甲子園、その場で生み出したホームラン祝
そのホームランボールは、選手にとって何にも代えがたい宝物のはず。

取材で今井先生に「本部委員のお仕事をされていて嬉しいことを教えてください」と質問した際、「自分が記録を書きこんだホームランボールが選手の手に渡ったとき、その選手がボールを通してどんな風に思うのかを考えると、とても大切な仕事をさせてもらっていると感じます。」と答えてくださいました女

ちなみに、残念ながらホームランボールが回収できなかった場合には、その試合で使用したボールに記録を書きこんで渡すのだそうです聞き耳を立てる

実は、取材前日の試合で智弁和歌山高校の選手が打ったホームランでは、ボールが回収できず、代わりにその試合で使ったボールに記録を書きこんで渡したそうです。
ところがその後、スタンドでそのホームランボールを捕球したお客様が、大会本部へそのボールを届けてくださり、代わりに渡したボールを本物のホームランボールと交換したとのこと拍手

これが、今井先生の元に戻ってきた代わりのボール。

こんな風に大会名などが書き込まれているんですね楽しい

ボールに記録を書きこむ時には絶対に間違えないように!
・・・と、慎重に丁寧に文字を書き込むという今井先生。

今井先生の手によって、しっかりと記録が書き込まれたボールは、その選手にとって生涯かけがえのない思い出の品となっているんでしょうねプレゼント

さて今日はいよいよ準決勝!
今日もまた思い出のホームランボールが生まれるのでしょうグッド
auther : 歴史館担当者 | - |